社名に込めた「想い」

…は、特にありません(笑)

· Business

社名に意味がない?

こんにちは、BBドライビングフォースの藤本です。「BBって何?」…よく聞かれます。結論から言うと、特にありません(笑)

勿論、いくらでも当てはめることは可能です。というか、設立時に一応は考えました、色々と。

  • Big Bang(新しい宇宙の始まり)
  • Bold Breakthrough(大胆な突破)
  • Bright Benchmark(輝くベンチマーク)
  • Body & Brain(身体と頭脳の統合)
  • Binary Bridge(アナログとデジタルの架け橋)
  • Beyond Borders(境界の彼方)
  • Belief Base(信念の土台)

とか。でも、ひとつに絞るのはなんだか勿体ないような気がしたり、ちょっとした「懸念」があったりしたのです。

社名に想いを込める意味とは?

勿論、社名に想いを込めている企業には「強さ」を感じます。

1.理念やストーリーとつながる
社名に込めた「想い」は、会社の存在意義(Why)を言語化する一歩になり、採用・広報・営業すべての起点になるでしょう。

2.ブランドに魂が宿る
名前が記号でなく「旗」になります。社内外で共通言語化しやすくなり、文化・行動指針の源泉にもなるでしょう。

3.共感や記憶に残る可能性
意味ある名前は、「なんでこの名前なんですか?」と会話のきっかけにもなるし、ストーリーを聞いた相手の印象にも残りやすいでしょう。

「想い」が込められた社名の例

この観点で私が共感するのは、以下のような企業(社名)です。

■ 任天堂(Nintendo)
「運を天に任せる」が由来だそうです。娯楽産業というUncertainty(不確実性)の中で、最大限の努力を尽くし、あとは天命を待つ、という、山内房治郎さん(創業者)の覚悟が見て取れます。

■ Google
「Googol(10の100乗)」という数学用語のもじりだと言われています。無限に近い情報を整理する、という壮大な使命を創業時より感じていたのでしょう。「情報へのアクセスを世界中の人に」という理念を象徴しています。

■ Amazon
勿論、世界最大の川であるアマゾン川にちなんでベゾスさんが名付けています。世界最大の書店になる!(当初は書籍のみを扱っていました)という意気込みが感じられます。アマゾン川には確認済みだけで12万種以上、潜在的には数百万種以上の生物が生息していると推定されます。このネーミングは本当に秀逸です!

陳腐化するリスクと“空白”の価値

ただ、社名に「(現在の)先端キーワードや流行語」を入れてしまうと、数年後に「もう古いな」「時代遅れだな」と感じられる可能性があります。例えば

  • 「パソコン◯◯」→ 90年代は最先端、今は「レトロ」感しかない
  • 「インターネット◯◯」→ 2000年代初頭ならOK、今は空気のような存在に
  • 「AI◯◯」「DX◯◯」→ 数年後には汎用化・陳腐化している可能性あり

つまり、社名には最大限「可変性と耐久性」を持たせるべきなのです。意味が固定されすぎると、VUCA時代における事業ピボットには耐えられません(初期に絞った“想い”が、後に足かせになってしまう)し、略語や記号は、5年後には意味不明になる可能性があるのです。

BB的ネーミングの愉しみ方

まず、社名に「多様性」「抽象性」があることが前提でしょう。そして、想いはあるが、言語として時代に縛られていないこと。そうすればたとえ言葉が変化しても、理念やスタンスで語ることができます。つまり、敢えて意味の“空白”を残し、自分たちで意味を育てて行くスタンスが重要だと考えるのです。

また、技術力や機能性で選ばれる領域では、無意味な言葉(例:カタカナ語、造語)の方が柔軟に使えることもあるでしょう。想いが社名でなく“別の場所”―スローガンやタグライン、ミッション/ビジョンステートメントなど―に宿っている場合には、社名自体は機能に徹することで問題ないと考えます。

つまり、「想いに縛られない自由さ」を優先した結果、弊社「BB」には敢えて意味を付加していないのです。「意味を自分たちでつくり続けるブランド設計」とか言えば、カッコよく聴こえないでしょうか?(笑)

気持ちの良い晴れた日には、

「Blue Breeze(青いそよ風)です!」

ジメジメした日には、

「Bitter & Brave(苦くても、勇気をもって)です!」

こうやって、気分で社名を付け替えられる自由さ、良くないですか?

今日の「BB」はコレだ!

考えるのが好きな性分なので、時間があるとつい「どんなBBがいいかなあ?」と想像を巡らせています。今ハマっているのは、こちらの記事(参照リンク)でも触れた「シュンペーターの新結合的BB」を考えることです。全く異なる既存の要素を結合させる試み。

  • Bushido × Brainstorm(武士道精神とブレインストーム)
  • Bigdata × Bonsai(圧倒的な情報処理と手間暇かける育成の融合)
  • Bunbu × Balance(文武両道)
  • Buddhism × Blockchain(無常と永続)

とか。B縛りという制約がある分、むしろ発想が広がる気もしています。

あ、「Breath × Battle(呼吸と闘い)」とか、どうでしょう?そうだ、もうこれに決定することにします、「Breath × Battle Driving Force」!!(登記する訳じゃないので、明日には変わっているでしょうけど笑)

名前とは、本来“縛るもの”ではなく、“解き放つもの”なのかもしれません。

そんな気分で、今日もBBしております!

BBDF 藤本