もう、「コンサル」はいらない。

AI時代に必要とされる、新たな職能を考える。

· Insights

コンサルは、もう死んでいる

これまで長きにわたり「知識」の多寡こそが人間の優劣とされてきた。
「知識」そのものに高い値段がついていたのだ。

それにより成立していたのが「コンサル」という商売だ。
知識を運び、型を配り、成功法則を売る仕事。

しかし、AIが進化するにつれ、知識は“無料の資源”になっていった。旧来のコンサルの主戦場――調査・分析・要約・最適化の多くが、AIに代替されるようになったのである。

知識を売るだけの商売に、もはや価値はない。つまり、AIは「知識を売るコンサル」というビジネスモデルを終わらせた。

これはなにも、悲観すべき話ではない。技術の進化によって既存の仕事がなくなるということなど、過去にも無数にあったわけで。

もそも「コンサル」とは何か

ンサルとは、本来「正解を知っている人」ではなかった。
正解のない世界で、顧客とともに格闘する人」だった。

顧客とともに考え、
客とともに悩み、
客とともに未来を創る存在。

つまり、知識を売る仕事ではなく、未知と向き合う仕事。

ところが、いつしか業界は変わってしまった。
率、生産性、売上を追うあまり、
ファリングという名で成功法則をテンプレート化し、
ストプラクティスを横展開するだけの仕事になった。

「共に未来を創る仕事」は、「単に知識を売る仕事」「過去の正解を売る仕事」へと姿を変えたのだ。

だからAIに真っ先に代替されてしまった。
AIにとって、最も代替しやすい領域だったからだ。

AIが奪った「知識の価値」

AIは知識を生成し、整理し、最適化する。
の時点で、旧来のコンサルの価値の源泉は根こそぎ奪われた。

AI時代に価値を持つのは、「知識のある人」ではなく「未知と格闘できる人」なのだ。

AIは答えを出す。しかし、未来へ続く道は作れない。
AIは最適化が得意だ。しかし、前例のない状況では、人間の問いや判断なしには前へ進めない。
AIは精緻に予測する。しかし、あくまで過去のデータに基づくものだ。

にもかかわらず、いまだに型に当てはめるだけの“コンサルもどき”が多くいる。AIの登場によって既に死んでいるにもかかわらず、自らの死に気づいていないのだ。そして、いつまでも過去の自分にしがみついている……。

私は彼らを「コンサル・ゾンビ」と呼んでいる。

己変容を目指すアクセンチュア

くのコンサルが旧来のモデルにしがみつく中で、アクセンチュアは、自らを変容させようとしている。

彼らは「Reinvention Services」を掲げ、これまで分かれていた機能を統合した。単に知識や戦略を提示するのではなく、AI、テクノロジー、業務、組織、人材を横断し、顧客の変革を実装する方向へ舵を切っている。

答えを提示する“上から目線のコンサル”から、顧客の現場に入り込み、成果が生まれるまでともに格闘する存在へと変わろうとしているのだ。

その象徴の一つが、Forward Deployed Engineer(FDE)だ。AIの専門性と業務理解を併せ持ち、顧客組織の中に入り、曖昧な課題を実際に機能するシステムへ変え、導入後の定着や成果にまで責任を負う人材だ。

アクセンチュアは、本来のコンサルへの回帰を試みる“例外的存在”に見える。

しかし私は、この変容を評価しつつも、「コンサルの再生」ではなく、「コンサルからの卒業」を選ぶことにした。

ず「コンサル」という言葉自体がもう古い

モラルハラスメント」という言葉がなかった時代、人はただ「なんか嫌な感じ」としか言えなかった。
ヤングケアラー」という言葉が生まれたことで、子どもが家族を支えるという現象が社会問題として可視化された。

違和感に名前がついた瞬間、それは“言葉”になり、言葉が広まると、個人の感覚は社会的現象として認識されるのだ。

つまり、死んだ言葉を使い続ける限り、未来は創れない。

「コンサル」という言葉は、もはや社会の認識装置として機能していない。長年の愛着があるのはわかるが、そこに固執すること自体が経路依存であり、“過去の踏襲”という業界の体質の象徴だ。

過去の正解は、未来の正解ではない。

い職能カテゴリーの創造:We Wrestle.

ンサル」が不要なら、何が必要なのか。
ちは「レッスル」することに決めた。

We Wrestle.
との格闘だ。

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道なき道を切り開く身体性。
性。

らしさ。
AIが最も苦手とする領域。

これこそが、AI時代に人間が担うべき新しい職能だと、私たちは考える。
や「コンサル」という言葉では語り切ることはできない。

新しい職能の哲学
「3D Method(羅針盤)」

私たは、以下の「3つのD」を羅針盤として掲げる。

DESTROY. ―― 壊す
経営常識、成功法則、固定観念を破壊する。

DETOX. ―― 解放する
KPI信仰、生産性至上主義、コンサル依存から組織を解毒する。

DESIGN. ―― 創る
創発始動性、人間らしさを軸に未来を開発する。

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新し職能の実践
「3D Journey(旅)」

そし、「3D Method」という羅針盤を手に進むのが、「3D Journey」という旅だ。

Dialogue ―― 問い続ける
未知向き合い、当たり前を疑い、思い込みを崩し、違和感を掘り起こす。

Discover ―― 発見する
対話ら生まれた課題や可能性を深掘りし、ゼロベースで未来の選択肢を描く。

Decide ―― 決断する
壊す気。解放する勇気。創る勇気。3つの勇気で未来を選び取る。

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コンル卒業宣言

「コサル」という言葉は、AIの進化によって、その長い役目を終えた。少なくとも、知識を売るだけの商売は、もう死んだ。

いま必要なのは、未知との格闘だ。
壊し解放し、創る。
そのり返しだけが未来を創る。

破壊なくして創造なし。
踏みせばその一足が道となる。

私たちは「知識を売るコンサル」を卒業しました。

We Wrestle.

藤本英樹(BBDF)