私たちはいま、壊れやすく(Brittle)、不安で(Anxious)、非線形(Nonlinear)、そして理解不能(Incomprehensible)な、「BANI」の世界を生きています。
変化は予測を裏切り、複雑性は増し続け、 未来はもはや「計画して到達できる場所」ではなくなりました。
それでもリーダーは、組織を導き、意思決定を下し、人々に方向性を示さなければなりません。
理解できないものを、理解したフリをするのは危険です。 予測できない未来に、予測したフリで臨むこともできません。
では、何をもってリーダーシップを発揮すればいいのか。
その答えが、「ナラティブを語る」という行動です。
これまでの時代、リーダーには「明確なストーリー」が求められてきました。
- こうすれば成功する
- この道を行けば成長する
- この計画に従えば未来は拓ける
しかし、混沌としたBANIの時代には、こうした直線的なストーリーは、あっけなく裏切られます。
そこで必要になるのが、 「ナラティブ」なのです。ナラティブとは、「何が起こったか」ではなく、 「それをどう解釈し、どんな意味を見出すか」を語る行為です。
この「ナラティブ」という言葉が、近年よく語られるようになったのは、 それがAIには持ちえない、人間だけが持つ力だからでしょう。
同じ状況でも、ある人は絶望を語り、別の人は希望を語ります。
同じトラブルでも、ある組織は萎縮し、別の組織は学びと捉え、進化のきっかけに変えます。
この違いを生むのが、リーダーの言葉と視座、つまり、ナラティブです。
「正しい答え」など存在しないBANIの時代に、 完成されたストーリーは、もはや必要ありません。
特に、理解不能な状況に直面したとき、 組織の拠り所となるのは、「リーダーのナラティブ」だけです。
「希望のナラティブ」を持つ者だけが、人を動かすことができる。
借り物の言葉を並べるのではなく、 自らの経験と痛みから、意味をつくり出す。
当日は、そのヒントをお伝えします。

※投影資料は変更となる場合があります。
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「この先どうなるのか、まったく読めない。」
多くのリーダーが抱えるこの感覚を体系化したのが「BANI」。
Brittle(脆弱な)
Anxious(不安な)
Nonlinear(非線形な)
Incomprehensible(理解不能な)
そして、この混沌を生き抜くための行動指針が「Positive BANI(BANI+)」。
Bendable(しなやかな)
Attentive(気配りのある)
Neuroflexible(神経の柔軟な)
Interconnected(相互接続の)
このふたつの新しいフレームワークを、ゼロから丁寧に解説。
これからのリーダーシップの本質を、くっきりと浮かび上がらせます。
BANI: VUCAの次に来る“BANI時代”を読み解く
―不確実性をチャンスに変える思考法―
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