【12月10日開催】「BANI」セミナー 先行公開 その⑤

これからのリーダーの条件=うつ病経験?

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BANIを提唱した未来学者ジャメイ・カシオ氏は、この絶望的とも言える現代において、「安定した時代に考案された誤ったリーダーシップモデル」に固執することは、混乱を深めるだけだと指摘しています。

その「誤ったリーダーシップモデル」とは、つまり「精神的に強く、まともで、自信にあふれた、頼れるリーダー」といったイメージのことでしょう。

では、BANI時代に求められるリーダーシップとは、どのようなものなのでしょうか。

タフツ大学医学部やハーバード大学医学部で教鞭を執るナシル・ガエミ博士は、非常に興味深い研究を行っています。

ガエミ博士は、「正気(Sanity)は良い結果を生み、狂気(Insanity)は問題である」という、私たちが無意識に共有している前提に疑問を投げかけました。そして、歴史上のリーダーたちを分析した結果、メンタルヘルスの問題を経験した人物には、共感力、現実主義、回復力、創造性が高まる傾向があることに気づいたのです。不安定な状況下では、双極性障害など破壊的なメンタルヘルスの問題を経験したリーダーほど、より高い回復力を示し、明確かつ粘り強く方向性を保つことができるといいます。

彼はこの現象を「抑うつリアリズム(Depressive Realism)」と名づけ、「うつ病を経験した人は、そうでない人よりも、世界をより正確に見ていることが多い」と結論づけています。

実際、BANI時代を生き抜くための行動指針「Positive BANI(BANI+)」の下記各要素は、うつ病経験者の特性と驚くほど一致します。

  • Bendable(しなやかな):メンタルヘルスの問題と向き合ってきた人は、混乱を予測し、ショックに耐える準備ができています。
  • Attentive(気配りのある):不安やうつを経験したリーダーは、現実感と共感力が高まり、微細な兆候にも敏感になります。
  • Neuroflexible(神経の柔軟な):躁状態を経験した人は、創造性を育み、連続的な思考や予測可能な結果を超えて物事を見る力を持ちます。
  • Interconnected(相互接続の):型にはまらない思考に慣れたリーダーは、周囲の状況を多角的に捉え、柔軟に判断する力を備えており、それが競争上の優位性につながります。

もちろん、リーダーには精神的・肉体的な健康が求められます。しかし、そうした課題を乗り越えてきたリーダーにこそ(困難に直面したことのない人よりも)、BANIの混沌とした現代に適応しやすい可能性があるのです。 そもそも、困難に直面したことのない人は、本当に「強い」と言えるのでしょうか?それとも、ただ単に厳しい現実を直視していないだけなのでしょうか?

日本の俳優であり、文筆家・画家でもあるリリー・フランキーさんは、雑誌『QJ(クイック・ジャパン)』のインタビューで、こんな名言を残しています。

「鬱は大人のたしなみですよ。」

「2~3年ちょっと鬱状態になって仕事も滞った人のほうが、まだバネがつくと思う。」

これからの時代、リーダーに求められるのは、打たれても倒れない「強さ」ではなく、打たれて倒れてもまた立ち上がる「レジリエンス(しなやかさ)」です。

理解不能(Incomprehensible)な時代には、常識を超える新しい適応型リーダーシップ戦略が必要なのです。

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※投影資料は変更となる場合があります。

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「この先どうなるのか、まったく読めない。」

多くのリーダーが抱えるこの感覚を体系化したのが「BANI」。

Brittle(脆弱な)
Anxious(不安な)
Nonlinear(非線形な)
Incomprehensible(理解不能な)

そして、この混沌を生き抜くための行動指針が「Positive BANI(BANI+)」。

Bendable(しなやかな)
Attentive(気配りのある)
Neuroflexible(神経の柔軟な)
Interconnected(相互接続の)

このふたつの新しいフレームワークを、ゼロから丁寧に解説。
これからのリーダーシップの本質を、くっきりと浮かび上がらせます。

BANI: VUCAの次に来る“BANI時代”を読み解く
―不確実性をチャンスに変える思考法―

2025年12月10日(水)19:00-20:30(オンライン開催)

受講予約受付中(下記ボタンより)!