• 10月15日発売

      

    可笑しな世界

       

    十篇の現代SF短編集

     

    藤本 英樹

     

    なんだ、この世界は?!

     

    奇想天外に見える。
    なのに、どこにでもある日常にも見える。

     

    ——それって、「いま」の世界そのものじゃないか!

     

  • |何かが、可笑しい

    ある日、街に「穴」が開く。人は他人に合わせて「顔」を変える。空には「卵」が浮かび、子供たちの瞳には「輪」が現れる。
     

    私たちを取り囲む、奇妙な異変の数々。人々はうろたえ、考え、説明しようとする。
     

    そしていつしか、「分からないまま」それに慣れていく。
     

    認識とは何か。意味とは何か。そして、人間とは何か。
     

    正解のない時代。世界はこれから、もっと可笑しくなる。何が起きているのか分からない。それでも私たちは、生きていく。

     
    「いま」を揺さぶる、十篇の現代SF短編集。

  • |十の世界 ー 10 MYTHS

    穴

    — THE HOLE

    西新宿に、「穴」が開いた。ただ、それだけだった。それだけのはずだった。

    顔

    — MIMIC

    誰からも好かれる男がいた。相手に合わせ、完璧に「自分」を変えられる男。では——相手がいないとき、彼はいったい誰なのか。

    卵

    — THE EGG

    ある日、空に十七個の「何か」が現れた。それが何かは、誰にもわからない。人々は、それを「卵」と呼んだ。

    群れ

    — SWARM

    突如現れた、巨大な怪物。一つに見えた。実は「群れ」だった。そして、すべてが同じ方向へ動き始めた。

    鏡

    — MIRROR

    ある「鏡」が、アフリカの砂漠でみつかった。住民は、昔からその存在を知っていた。ただ、そこに映る世界は、何かが違っていた。

    輪

    — RING

    子供たちの瞳に、白い「輪」が現れた。彼らだけに見えるものがある。その瞳に映っていたのは……。

    ほつれ

    — THE FRAY

    世界に、ほんの小さな「ほつれ」が生じた。昨日あったものが、今日はない。——それとも、最初からなかったのか。

    影

    — SHADOW

    吾輩は、影である。人間について歩く。まだ誰も気づいていなかった。それが、逆であるということに。

    赤ん坊

    — BABY

    ある朝、その「赤ん坊」はいた。どこから来たのか、誰にも分からない。異様な速さで成長し、やがて一つの言葉を口にした。

    漂着物

    — DRIFT

    一つ、また一つ。流れ着く何か。分からないまま、人々はそれを使い始めた。いつしかそれらは、日常になっていた。

     

  • 最初は、異常だった。

     

    人々は驚き、考え、説明しようとした。

     

    でも、分からなかった。

     

    そして、やがてそれに慣れていった——。

     

     

     

    気をつけろ。

     

    「可笑しさ」は、慣れた瞬間、日常になる。

  • |書籍情報

    • 書名:可笑しな世界 十篇の現代SF短編集
    • 著者:藤本 英樹
    • 発行:BBドライビングフォース
    • 形式:ペーパーバック
    • 刊行日:2026年10月15日
    • 判型・頁数:B6判・310ページ
    • ISBN:979-8178459416
    • 定価:1,870円(税込)
    • 販売:Amazon及びBBDF Shopにて

    |著者

     

    藤本英樹(ふじもとひでき) 

    未来学者・作家。

    AI、社会、人間の未来をテーマに、ビジネス書からSFまで幅広く執筆。著書に『HR再起動 AIと人的資本の時代に、人事が担うべきこと』『POSITIVE BANIで読み解く日本の未来』『プロレス思考』『戦略的能天気のすすめ』『理由:なし あるいは、LIFE 2526』など。